2026年04月07日
RSワクチン 定期接種化について
★ 2026年4月1日より、RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)が、「定期接種(公費)」となりました。
【対象】:妊娠28週0日〜36週6日の妊婦さん
【費用】:無料(全額公費負担)
■ RSウイルス感染症とは
RSウイルスは多くの方が一生のうちに何度も感染する一般的なウイルスですが、生まれて間もない赤ちゃんでは、肺炎や細気管支炎などを起こし、入院が必要になることがあります。国内では、2歳未満で年間12万〜18万人が感染し、そのうち3万〜5万人が入院すると推定されています。なお、RSウイルスには特効薬がなく、治療は対症療法が中心となります。
■ ワクチンの仕組み
このワクチンは、妊婦さんに接種することで母体に抗体を作り、その抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行することで、出生直後から赤ちゃんを守る「母子免疫」という仕組みを利用しています。
■ ワクチンの効果
大規模な臨床試験では、以下の効果が確認されています。
・重症RSウイルス感染症
→ 約80%減少(生後90日)
→ 約70%減少(生後180日)
・医療機関受診が必要な感染
→ 約50〜60%減少
特に、生後6か月までの赤ちゃんを守る効果が期待されます。
■ 安全性について
主な副反応として、接種部位の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛などがありますが、多くは数日以内に自然に軽快します。
これまでのデータでは、早産リスクの明確な増加は認められておらず、全体として安全性は高いとされています。
■ 当院での接種について
当院では、妊娠30週前後にご案内し、ご希望の方には34週の妊婦健診時に接種を行っています。
※接種後2週間以内に出産となった場合は、十分な効果が得られない可能性があります
ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。